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どうなる!? 海運のロボット化

更新日:2022年8月28日

海運業界における、ロボットの活用事例・将来予想をご紹介します。

【目次】

 ①ロボットとその活用例

 ②海運✕ロボットの活用例・企業紹介

 ③今後のロボット活用の流れ


 


1.ロボットとその活用例

 医療現場や物流など、様々な分野で導入が進んでいるロボット。その市場や活用例を見て

 みましょう。


 ①ロボット産業規模

  世界のロボット産業規模は既に10兆円を越えており、AIやビックデータの進展により、

  現在20兆円に迫る勢いで成長しています。

  ロボティクス関連事業に投資を行うファンド(グローバル・ロボティクス株式ファンド

  など)の動きを追うことで、産業の現状と今後について洞察を深めることが出来るかも

  しれません。

  

 ②ロボットの活用事例

  ・家事 :ルンバなどの掃除ロボットや調理ロボット。

  ・受付 :ペッパーなどの受付・案内ロボット。

  ・物流 :倉庫内での仕分け・集荷を行うロボット。荷物の配達を行うドローン。

  ・製造 :食品や衣服など、様々な製造業分野でロボットが活用されています。

  ・医療 :ダーヴィンなどの手術支援ロボ。

  ・介護 :介護アシストスーツや、移動・排泄支援ロボット。

  ・軍事 :軍事ドローンや、戦闘用スーツ。アイアンマンの世界ですね。

  ・農業 :栽培・施肥・選果/選別などを行うロボット。

  ・建築 :建材の輸送・組み立てロボット。


 

2.海運✕ロボットの活用例・企業紹介

 実際に海運業界にどのように活用されているのか、例を挙げて見てみましょう。

 ・船体検査

  水中ドローンを用いた船体検査、タンク内検査ロボット(J-Stage、関戸)


 ・船体クリーニング

  船体の水中部分に付着した生物を取り除くロボ(Maxon、ハルボット)


 ・荷役

  コンテナ積み下ろしロボット、ローディングアーム(MUJIN)


 ・造船

  鋼材の切断や溶接を行うロボット、自動塗装ロボット (中田・マックコーポレーション)

  

  意外と海運業界におけるロボット導入はまだ本格化しておらず、これからロボットによ

  る自動化・業務代行が進んでいく印象です。


 


3.今後のロボット活用の流れ

 今後の予測と業務への影響可能性を見てみましょう。

 ・造船  :造船ロボットの増加、普及による、造船プロセスの自動化推進

 ・航行  :入江などの航行案内システムロボの普及

 ・船体管理:IoTと連携した船体状態のリアルタイムモニタリング、修繕ロボットの導入

 ・荷役  :危険品である化学品・高温貨物の自動荷役ロボットの導入

 ・船員  :船内作業用ロボットスーツ、遠隔操作ロボの導入

 ・物資供給:自動輸送ロボ、飛行ドローンの活用推進   

 ・品質検査:サンプルを入れるだけで必要な検査を実施する品質検査ロボの普及

 ・解撤  :危険な解撤作業のロボット化

 ・漁業  :ロボットを用いた、昆布や魚介類の捕獲、保存、仕分け


 

まとめ・結論

①海運✕ロボットの現状

 船体検査や、標準化されたコンテナのような貨物の積み下ろしにロボットが活用されてい

 おりますが、海運業全体で見るとまだまだロボットの普及は途上段階です。これから目

 的、シーン別にロボットが製造されることが期待されます。


②海運✕ロボットの活用

 大手海運会社は、ロボット船の研究・開発に力を入れていますが、その他の荷役や着桟業

 務のロボット化を進めている企業は稀なようです。


③今後のロボット活用の流れ

 今後数十年の内に、船舶の自動航行が一般化する可能性がある中、海運にまつわる危険・

 負荷が高い仕事をロボットが行う・自動化する可能性があります。船内では、ロボット・

 システムの制御・補修などの技能が求められるようになるかもしれません。





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