海運業界における、ドローンの活用事例・将来予想をご紹介します。
【目次】
①ドローンとその活用例
②海運✕ドローンの活用例・企業紹介
③今後のドローン活用の流れ
1.ドローンとその活用例
①ドローンとは
ドローンとは「小型無人操縦機体」です。基本飛行能力を持つものが主流ですが、水中
や地上を進むものも存在し、その機能・活動領域は拡大しています。
現在は、人が行けないエリアの調査や趣味としての利用がメインですが、土木現場や荷
物配達など応用範囲が広がっています。
②主なドローンメーカー
現在ドローンの世界市場規模は急速に成長しています。ドローンの活用範囲は広く、趣
味から、商用・軍用に至りますが、製造会社はDJIの一人勝ちの状況です。
・1位:DJI@中国 *ドローン世界シェアの約70%を占めると言われています
・2位:Parrot@フランス
・3位:3D Robotics@アメリカ
③ドローンで何が出来るようになるのか
現在ドローンがどのように活用されているか、私達の身近な例を見てみましょう。
・趣味 :趣味としてのドローン利用。操作自体や撮影を楽しむもの。
・飛行調査 :災害地の調査や大型設備の点検、混雑状況のリアルタイム観測。
・水中調査 :水中映像の撮影や魚群の発見、水中事故調査。
・軍事利用 :空中からの偵察や攻撃など用途は多様。賛否両論が分かれる分野です。
・配達 :飛行型ドローンや陸上移動型ドローンによる配達。医薬品の緊急配送
や、離島などの遠隔地への輸送などにもニーズあり。
・農業 :農薬・肥料の散布
・建築 :工事現場撮影・測量。遠隔地からの住宅見学
・広告 :ドローンを用いた広告
・安全 :不法侵入者の監視
2.海運✕ドローンの活用例・企業紹介
実際に海運業界にどのように活用されているのか、例を挙げて見てみましょう。
・船への物資供給
ドローンを使った船への物資供給が検討されています(Maersk、Airbus)
・船体管理
飛行ドローンによる船体検査・メンテナンスへのドローン活用(商船三井)
・造船
ドローンを用いた、工事進捗管理・部品配置管理(ブイキューブ)
・水中事故調査
ドローンを用いた水中事故の損害調査(損保ジャパン)
・海中調査
水中ドローンを用いた、水質・海中・船底調査(Sofar Ocean Technologies)
・養殖/鳥獣被害対策
水中ドローンを用いた、給餌・害鳥対策(炎重工)
3.今後のドローン活用の流れ
今後の予測と業務への影響可能性を見てみましょう。
・自動航行 :自動航行に必要な視察・データ収集
・航海 :海洋/天候情報のリアルタイム観測と、それを用いた最適航路算出
・船体管理 :ドローンによる船の状態調査、簡単な修理業、塗装の実施
・検船 :ドローン・ARを用いた、遠隔検船の実現
・物資運搬 :陸・ドローンによる船体間の物資輸送の一般化
・海難救護 :ドロ-ンを用いた、救命胴衣・水・食料などの輸送
・環境 :流出貨物・油や、洋上ゴミの回収
・漁業 :ドローンを用いた、昆布や魚介類の捕獲
まとめ・結論
①海運✕ドローンの現状
海運へのドローン活用は未だ検証段階であるが、物資輸送や画像撮影などから適用が始ま
っている。いずれ船舶の自動航行が実現する段階に来る場合には、ドローンによる洋上・
海中情報の収集とその統合データを活用した運行計画の作成が行われるようになることが
よそうされる。
②海運✕ドローンの活用例・企業紹介
現在、一般販売されているドローンを活用した、船体・海中調査・物資輸送への活用が、
海運会社(+システム会社)により検討されている。試験運用と改善のサイクルを回す段
階であるため、現場のある船会社・海運物流会社が主導となって、ドローンの適用が進む
ものと思われる。
③ドローン活用の流れ
ドローンの活用領域は拡大の一途を辿る。運送・検査・養殖などへの活用が普及する他、
環境保全(ゴミや流出した油)の回収などでもドローン活用が期待される。
他方、海洋・海中ドローンの普及により、船体との接触事故や故障ドローンの回収問題等
の新たな課題も発生してくることが予想される。
<船員の方>
①副業として、空き時間に経験や思いを記事にしてみませんか?
記事作成経験等なくても全然大丈夫です。当社で編集・徹底サポート致します。
伝えたい想いや体験、景色をお持ちの方は気軽にご連絡ください。
*謝礼(1,000-1,500円/記事)も出ます
②ご自身の知見・技術を動画にしてみませんか
当社では船員の知見継承、育成をより効率化し、現場の方の負荷低減、スキルアップ環境
の改善を目指して活動しております。育成体系の構築や知見伝承、スキルアップ方法の改
*こちらも謝礼お支払い致します(額は別途相談)
<海運会社の代表、人事の方>
当社では人が集まる魅力的な海運業界づくりに注力しております。
海運業界や会社様自体の認知度の向上や、船員としての経験がある方の陸上職としての
採用、デジタル化を通じた人財育成(育成負荷/コスト削減、定着率増)にご興味があれ
ば、気軽にご連絡ください。
<船員に興味がある方>
Webセミナーや記事リクエスト
当社では記事作成やWebセミナーを通じて、(元・現役)船員の生活やキャリア形成方
法を聞く機会を設けております。聞いてみたい話や、転職や将来的なキャリア設計に悩
んでいる方は気軽にご相談ください。全力でサポートさせて頂きます。
Commentaires