海運業界における、AR/VRの活用事例・将来予想をご紹介します。
【目次】
①AR/VRとその活用例
②海運✕AR/VRの活用例・企業紹介
③今後のAR/VR活用の流れ
1.AR/VRとその活用例
① AR/VRとは AR(Augmented Reality:拡張現実) 現実世界にCGなどの仮想現実を追加・反映した空間を構築するものです。あくまでも現実世界を主体としている点がVRとの違いです。
VR(Virtual Reality:仮想現実) 創造された仮想現実をまるで現実であるかのように、人間の五感を刺激して体験させるテクノロジーを指します。
②AR/VRで何が出来るようになるのか 海運✕AR/VRの話に入る前に、現在この技術がどのように活用されているか、私達の身近な例を見てみましょう。
・エンタメ あたかもゲーム/ビデオ内にいるように疑似体験できるシステム(ポケモンGOなど)はAR技術を活用しています。また、テーマパークなどを中心に本格的なVRアトラクションが登場してきています。また、VRを使えば仮想旅行が実現できます。
・不動産 実際に行かずとも、スマホなどを使って物件の下見ができるサービスにARが活用されています。
・交通 交通事故シミュレーションや、旅客機パイロットの視線移動を最小限にするためのヘッドアップディスプレイはARの技術を活用しています。
・医療 VRを用いた医療シュミレーションが行われています。
2.海運✕AR/VRの活用例・企業紹介
実際に海運業界にどのように活用されているのか、例を挙げて見てみましょう。
・遠隔航行
VR/ARを用いた遠隔操船(Microsoft/JRCS)
・航行支援
船舶前方に取付けたカメラの情報を、ARを使って重層表示することで、航行サポート
(FURUNO)
・船舶管理
船舶内部をVRコンテンツ化し、船舶内部に入らなくても内部構造を確認できる
(ナーブ)
・船舶メンテナンス
VR/ARを使った海洋事業者向け遠隔メンテナンス(Microsoft/JRCS)
・造船
ARを使った造船工程の見える化、溶接などの作業ガイド、異常検知。造船技能訓練。
・船員教育
海洋事業者向け遠隔トレーニングソリューション(Microsoft/JRCS)
3.今後のAR/VR活用の流れ
今後の予測と業務への影響可能性を見てみましょう。
・航行
船体カメラ・ドローン・センサーなどの情報が操船者の視界に重層表示され、
より効率的・安全な航行が実現する可能性があります。遠隔地からの操船も可能となる
でしょう。
・船員教育
VRを使った修理・トラブル訓練など、実際に乗船しなくても訓練・疑似体験をつくこ
とができます。特に体験機械が少ない、特殊船や北極海航路などの特殊航路運航、事故
対応などに重宝されるかもしれません。
・船員のレクレーション
VRを活用した船上スポーツやゲームが普及し、船員の船内生活の質が向上します。
また、船内でもVR/ARを用いて家族との面会も可能となることが期待されます。
・業界の広報
疑似操船ツール・ゲームなどが普及し、航海士の魅力や仕事を体験する機会を増やすこ
とが出来るでしょう。
・造船
AR/VRを用いて、作業手順・部品の位置や溶接時のコツを表示することで、作業効率の
向上とミス防止が期待されます。また遠隔地から特殊技能を持った技師による作業も可
能となり、高レベルの人材は、世界中の造船所で引っ張りだことなるでしょう。
・医療
船員の安全確保のため、船内にVR/AR医療機器の設置が義務付けられるようになる可能
性があります。
・採用
VR/ARを用いて、船員採用時・配乗前に船体構造や空間を確認出来ます。
・疑似体験
配船担当や、メーカーの物流担当者が、船舶を擬似訪船出来る。
・解撤
センサーなどで分析した船体構造・解撤順番を、VR/ARで表示し、解撤作業の安全性が
向上する。
まとめ・結論
①AR/VRの活用例
航行やメンテナンス支援、船員教育にVR/ARが活用されています。
②海運✕AR/VRの今後
遠隔航行や高度航行支援、特殊海域の航行教育等にVR/ARが使用されるようになり、事故
発生率が減少するでしょう。
また、船体におけるスポーツや家族面会等、船内生活の質が向上すると共に、船員以外
の疑似訪船・乗船が行われるようになる可能性もあります。
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