あなたは港や列車、トラックで輸送されるカラフルな長方形の箱(コンテナ)を見たことはあるかな。
コンテナは大きさや形を統一することで、船・車・電車での貨物輸送や積み替えがスムーズにできる仕様になっており、貨物の追跡もしやすいことから物流の革命児と言われているんだ。
原材料・精密部品・食品・雑貨などの輸出入での活躍しており、
コンテナ船は今後の海上貨物輸送を担う貿易の要と言っても過言ではない。
今回はそんなコンテナ船の基礎知識情報と、その歴史・種類などについて紹介していきます!
【目次】
1)コンテナ船とは!?
コンテナ船とは、コンテナを運ぶことに特化した貨物船の一種だ。
コンテナに詰め込めるものなら、多種多様な貨物を輸送できるため、一定の物流量がある航路を定期的に行き来しているぞ。
アマゾンの普及などで爆発的に輸送量が増えた生活雑貨や家電などの大量輸送などには、コンテナ輸送がうってつけだ。
コンテナ船が荷物を届ける港は、どこでも良いというわけではなく、コンテナ荷役ができる港に限られる。
港にあるキリンのようなクレーンは、コンテナの積み揚げを行う設備だ。
コンテナ船には、セルガイドと呼ばれる垂直なレールを使用してコンテナを一つひとつ収納するセルが作られている。そのセルの中に荷物であるコンテナを、無駄なく積み重ねていくので船が揺れても荷崩れを起こしにくい構造になっているんだ。
コンテナ自体にもいろいろな種類があり、液体を詰め込めるものや、貨物を冷却できるものなど、輸送貨物の種類に応じて使い分けられているぞ。
2)コンテナ船の誕生と役割
〇コンテナ船はいつからあるの?
1950年代に、アメリカの運送業者によって近代物流史上最大の発明が行われた。
コンテナとそれを運ぶコンテナ船だ。
コンテナ発明前は、積荷を何度も出し入れする手間や交通渋滞、盗難の問題が山積みだった。
そこで同じ形の箱を用意し、それを中身ごと運ぶ方法があみ出されたんだ。
これにより、物流の効率化、コスト削減が進み、物流に革命がおこった。
他の種類の船と比べると、コンテナ船の歴史はそこまで古いわけではないが、短期間でその性能も大きく向上し大型船も誕生している。1隻で輸送できるコンテナの数が多いほど、輸送コストを安くできるため、効率的な貨物輸送が追及されやすい分、その進化も早い。
近年では、コンテナの積み揚げが全自動化された港も増えてきており、その荷役スピードも格段に速くなってきている。
〇コンテナ船はどんな目的で使われているの?
島国日本が諸外国と様々な資源や物資の貿易を行う方法は、船舶の他にも飛行機がある。
空輸の方が輸送スピードは速いが、運べる荷物量は圧倒的に船の方が多く、その分コストを下げることができる。飛行機に詰め込めるくらいの貨物を輸送するという観点において、コンテナ船は「効率UP・コストダウン」に特化した輸送形態なのだ。
手間の観点でも、コンテナ船を利用する事で、荷物の梱包の手間を軽減し、荷役を自動化できる。
トレーサビリティ(追跡能力)の高さもコンテナ船の魅力だ。
積み込む前に、船内のどの位置にどんな種類の荷物が置かれるのかが決められており、書面やパソコンにデータとして保管されていいるため、貨物がどこにいるのかをリアルタイムで追跡することができる。
荷物に問題があった場合や到着予定の確認が簡単なので安心だ。
3)コンテナ船の種類について
主にコンテナを運ぶためのコンテナ船だが、積み込まれるコンテナのサイズは「20フィート・40フィート・45フィート」などいくつか種類がある
そして、コンテナ船にも以下のような種類がある。
〇フルコンテナ船
全ての荷物の収納・運搬をコンテナに振り切ったのが、「フルコンテナ船」だ。
まさにこれこそコンテナ輸送専用の船。
運搬するコンテナ同士の隙間をあけずに、パズルのピースのようにピタッとくっつけることで荷崩れや破損を起こしにくい配置をとっています。
コンテナを船舶にきちんと整列させて積み込む事で、船内の積載スペースを最大限に使用できるので効率的な運搬が可能なんだ。
〇セミコンテナ船
コンテナに加え、コンテナ以外の荷物を積める船舶が、「セミコンテナ船」だ。
海上輸送をするうえで、貨物船機能とコンテナ設備を併設する事で、複数種類の荷物を運搬する事ができる。
コンテナ船のまとめ
コンテナ船の種類は、主に「フルコンテナ船・セミコンテナ船」が存在。
コンテナサイズは、「20フィート・40フィート・45フィート」など規格が定められていて、海外諸国に荷物を届ける場合は、予め決められた日程に従い定期的に港を往来する。
約60年位の歴史があるが、短期間でコンテナ船の大型化・性能向上が進んでおり、より安全かつ効率的に海上輸送を行えるようになっています。
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