はじめに
こんにちは、アニキ船長です。
今回は海の玄関口「港」をテーマに、
そこで働く船乗りや世界最新鋭の港について紹介しよう。
島国日本は港だらけ。
漁港を合わせるとおよそ3,000近くの港があり、貨物輸送や漁業の拠点となっているぞ。
これだけの港があると、大型船を止めることができる港や、
波が荒れやすい港など千差万別。
全体的に老朽化や、労働力不足が課題になっている。
一方でIoTやブロックチェーンの活用など、
世界の主要港で熾烈なIT化レースが巻き起こっている。
そこで今回は、港の役割や、そこで働く船乗りの仕事に注目しながら、
最新鋭の港について見ていこう。
(⬇︎動画で見られる場合はコチラ)
<目次>
①港と船乗り
②世界最新の港
③未来の港
1.港と船乗り
最初に港の役割を説明しよう。
港は一言で言うと、海と陸が切り替わる転換点。
船乗りや乗客の乗り降り、海と陸の間での貨物の積み替えや、
保管などの様々な役割を担っているぞ。
港の周辺でトラックが多く走っているのは、その証拠だな。
港を囲む防波堤は、湾内の波を抑え、船が揺れるのを防ぐ役割がある。
貨物の積み替え方法は、種類によって様々だが、
一番目につきやすいのは、巨大なクレーンだろう。
これはガントリークレーンと言って、コンテナの荷役で活躍している。
港には、貨物や商品の保管機能もある。
原油などをためておくタンクや、貨物を保管する倉庫、
場所によっては、宿泊施設や観光施設もあるんだ。
次は港で働く船乗りについて見ていこう。
まずは水先人だ。
水先人はその港のプロで、波や水深を考慮しながら、
船が安全に離着岸できるように、船をガイドしているぞ。
続いてはタグボートの乗組員だ。
限られたスペースしかない港において、小回りの効かない大型船は、
湾内移動が制限される。
そこで活躍するのがタグボートだ。
タクボートは小さな船だが、ロープを引いたり、
船を船体で押すことで、大型船の離着岸を補助しているぞ。
艀(はしけ)も港で活躍している。
艀は水深の浅い湾内でも貨物を輸送できるため、
港から、同じ湾内の他の場所に貨物を運ぶ事が出来るぞ。
これらの職業は、下記の動画で解説しているため、
詳しい情報を知りたい方はそちらを参考にしてみてくれ。
タグボート :https://youtu.be/Nycqbs7uCMU
2.世界最新の港
続いては世界の最先端の港を見てみよう!
港は、立ち寄る船の数が多いほど、収益も大きくなる。
いわゆる港の利用料だ。
車でいうところの高速道路の利用料と考えてくれ。
そのため、世界の主要港では、作業の効率化・人件費削減は勿論のこと、
より多くの船に立ち寄ってもらうために、自動化・IT化を着々と進めている。
特に、コンテナの荷役は自動化が進めやすく、世界のコンテナ取扱量、
上位20の港のうち、75%が自動化を導入してる
今回はIT化が進んでいる世界の有名な港をいくつか紹介するぞ。
まずはヨーロッパ最大の港で、欧州全域の海の玄関口であるオランダのロッテルダム港だ。
IoTを活用した、潮流や天候・風速のデータを元に、港の状況を把握することで、
港湾運営を効率化している。
さらに、ブロックチェーンを使うことで、港湾業務のデジタル管理を実現している。
続いては、青島(チンタオ)ビールで知られる、世界で7番目に大きい青島港だ。
この港の特徴は、コンテナの取扱いが全自動である点だ。
岸壁クレーンの1時間あたりのコンテナ処理スピードは約40個、
世界の自動クレーンの処理速度の約1.3倍。
同規模の港より管理や運営コストが約70%少ないため、
荷役の業務負荷が低く、生産性が高いぞ。
3.未来の港
最後に未来の港についてみていこう。
ブロックチェーンやIotを活用した港湾管理により
今後、荷役や港の運営はさらにスムーズになっていくだろう。
意外かも知れないが、海上での農業や酪農にも注目が集まっている。
オランダでは、水上で乳牛を飼い、新鮮な乳製品を港から都市に届けている。
太陽光を電力源とし、排泄物を肥料にする環境に優しい構造になっているぞ。
さらに、排気ガス削減の観点から、電気推進船の増加が見込まれており、
港に充電設備をつけるなどの対応も増えていくだろう。
まとめ
港の自動化や効率化が進むと、それだけ荷役や人の移動がスムーズになり、
海上物流が洗練されていく。
老朽化への対応、IT化の推進、農業などの港の新しい機能の追加により、
港は今後大きな転換期を迎える事となるだろう。
未来の海の玄関口がどのように進化していくか、これからの港の発展が楽しみだな。
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