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【船の世界史】船が進化した歴史

更新日:2022年10月7日

今回は、人類の発展を支えてきた船の誕生秘話をお話します。


太古より、移動や物流で活躍してきた船ですが、

その起源は流木をまとめただけの原始的なものでした。


そこから、形や原動力を変え、私達の知る船の形に変化してきました。

今回は人類の発展と共に変化してきた船の歴史とその仕組みを紹介します。

(⇩動画で見られる場合はコチラ)


<目次>

 

1.船の誕生


地球の表面積の約7割は海。

飛行機の発明以前は、船が大陸間を繋ぐ唯一の移動・輸送手段でした。


当初人類は、水に浮いている流木を利用して河川を渡っていました。

しかしそれでは、獰猛なワニや蛇などの危険生物に襲われたり、貨物が濡れてしまいます。


そこで、多くの貨物を安全に運ぶために考案されたのが船です。

船の起源は丸太を集めたイカダや1本の木をくり抜いて作る丸木舟と言われています。


また、木材が手に入らない地域では、竹やアシを船の原材料に使用しました。

今では考えられませんが、縄文人は丸木舟で海を渡っていたのです。


イカダや丸木舟は波に弱く、短い距離を低速移動することしかできませんでした。

そこで改良を重ね、より遠くへ安全に航海できるように作られたのが組立船です。


組立船は今から5、6千年前には作られていた痕跡が確認されています。

構造は丈夫な骨組みに、板を張り付けた木造船の原型と言えるものでした。


船の登場で、巨大な石や木材を効率よく運ぶことが可能になり、

遺跡や古墳の建造、物流の拡大など、文明の発展に大きく貢献しました。

 

2.船のが浮く仕組み


続いては船が浮かぶ仕組みを紹介しましょう。

巨大で重い船を浮かせている力の正体は浮力です。


船を水面に浮かべると、一定の深さまで船底が沈みます。押し出された水を戻そうとする力が、船底を押し上げることで、船が浮かびます。



しかし浮力にも限界があります。押し戻す水の力よりも船の重さが勝れば船は沈みます。

沈まずとも、浅瀬は通航できず、航行に影響が出てしまいます。


そこで、船の側面に刻印されているドラフトマークという目盛りを見て、

船がどのくらい沈んでいるのか・貨物を積み過ぎていないかを確認しているのです。


反対に船が軽すぎても安全に航行することができません。

水面に浮かび過ぎると、波の影響を受けやすくなり、最悪転覆してしまいます。


車で例えると、背が高くて軽いと風の影響を受け倒れ易いのと同じです。

そこで、重量が足りない場合は、海水を汲んで適切な重さを確保し、航行します。

 

3.船の進化


船は人力から、風力、化石燃料と動力源を変化させ、進化してきました。

現在では電気や原子力なども登場しています。


まずは帆船の誕生を紹介します。

漫画でよく描かれる帆船は、風力を活用し、長距離の航海が可能にしました。


コロンブスやマゼランによる、新大陸を求めた大航海時代が幕をあげたのも

帆船のおかげなのです。


帆船は追い風で進むことはもちろんのこと、向かい風でも前に進むことができます。

風の向きに対して平行に近い角度に帆を向けると、帆が風で膨らみます。


帆を境に、膨らんだ側の空気の流れが反対側の空気の流れよりも速くなります。

すると帆の内側と外側の気圧に違いが出て横向きの力が発生します。


これにより、風向きに対して斜めに進む力が発生し、ジグザグに進むことができます。

 

蒸気船の誕生

続いて、産業革命を機に誕生した、化石燃料を動力源とする蒸気船です。

蒸気船は、風の強さや向きに影響を受けてしまう帆船とは違い、動力が安定しており、

船の操作性も高かった為、急速に導入が進んでいきました。


蒸気で船につけた外輪を回すパドル船までは、帆船と優劣を争っていましたが、

スクリュープロペラの登場で蒸気船は実用船としての地位を確立していきました。


当時の主流はパドル船でしたが、どちらがより効果的か確かめるため

同馬力のパドル船とプロペラ船同士に綱引きさせるという実験を行いました。


これにプロペラ船が勝ち、これを機にパドル船の時代は終わりを告げました。

以降、プロペラ船をメインに船は進化を続けています。

 

まとめ


貨物の輸送や海の研究、観光など、様々な場面で活躍している船は、人類の発展と共に変化を続けています。

今後の、船の進化や新たな動力の発明に注目したいですね。

 

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