ITecMarin

2021年11月19日4 分

海の迷惑生物トップ3(船乗り編)

最終更新: 2022年6月14日

はじめに

こんにちは、アニキ船長です。

今回は、前回の記事、迷惑生物TOP3の【改訂版】

船員、約100人に聞いた絶対に関わりたくない「海の迷惑生物」を紹介しよう。

第1弾では、経済的被害について注目したが、

今回は、船乗りに実害を与える迷惑生物トップ3に注目したぞ。

(⬇︎動画で見られる場合はコチラ)

<目次>

 ①自動車船に紛れ込む農業害虫

 頭上注意!海の爆撃生物

 中国では高級食材!?海に浮遊する機雷生物


自動車船に紛れ込む農業害虫

屈強な船乗りも、思わず悲鳴を上げる小さな昆虫がいる。

第3位は、RORO船など自動車船に入り込む迷惑生物「カメムシ」だ。

ご存知の通り、カメムシは、その悪臭を盾に身を守る。

秋には至る所でカメムシが発生して気が参ってしまいそうだよな。

しかし彼らの恐ろしさは匂いだけではない!

カメムシは人を刺すこともあるし、輸送先で大量発生し、

農作物に甚大な被害を及ぼすんだ。

自動車は日本の産業の大黒柱。

ニュージーランドは左側走行という共通点があり、

多くの中古車を購入してくれるお得意様だ。

しかし、過去、ニュージーランドに向かった日本のRORO船から

大量のカメムシが発見され、自動車の積み下ろしができなくなる事件が多発したんだ。

現在では、カメムシの混入を防ぐため、クリーニングの徹底や、

熱処理などの対策を行っているぞ。


頭上に気をつけろ!空の爆撃生物

続いては海の上を縦横無尽に飛び回り、貨物や作業員に糞を落とす、

海の爆撃生物「海鳥」だ。

航海、荷役中問わず、人や船に糞を落とし、最悪貨物を汚してしまう。

餌の気配を感じたら、集団で集まり出すし、嘴や体当たりで風速計など

船の精密機器を壊してしまうこともあるぞ。

対策はよく止まっている場所に防鳥ワイヤーや防鳥剣山などを設置するなどだ。

ウミネコ(通称:カモメ)は鳩などと違い、足が長いため、

ワイヤーの高さや剣山の長さには注意が必要だ。


中国では高級食材!?海に浮遊する機雷生物

船乗りを悩ます迷惑生物、堂々の1位は高級食材である「クラゲ」だ。

クラゲと聞くと、「え?海で刺されるあのクラゲ?」「船の上だから関係なくない?」

そう思う人も多いはず!

しかし、彼らが及ぼす被害は、生優しいものではない。

船の運航に影響を及ぼし、突発的に仕事を増やすことがあるんだ。

エンジンを冷やすために海水を取り込む際、配管に入り通路を塞ぐことで、

エンジンに不具合を起こす。

配管に詰まったクラゲは悪臭を放ち、取り除くのには一苦労だ。

睡眠中にクラゲによる機器トラブルが発生した日などは憂鬱だな。

環境面ではバラスト水に入り込み、寄港先の港で繁殖し、

生態系を崩してしまうこともあるぞ。

他にも、網に入った魚を毒針で傷つけてしまうという漁業への影響や、

発電所が海水を取り込む際に紛れ込み、トラブルを引き起こすこともある。

多額の費用と、労力をかけて駆除に当たっているが、

なかなか、駆除が追いつかないのが現状だ。

第一位だけあって、いろいろな産業で存在感がある生き物だな。


まとめ

船乗りを悩ます生物【改訂版】いかがだったかな?

今回も意外に身近な生物が多かったのではないだろうか。

船乗りを目指す人は、いずれ、奴らと直接対決する時が来るかもしれないな。

カモメの鳴き声が聞こえたら頭上には注意してくれ。


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