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海の料理人「司厨士」

更新日:2022年8月28日

はじめに


こんにちは、アニキ船長です。

今回は、転職を考えている料理人・船乗りの職業を知りたい人 必読‼︎


海のコック「司厨士」の長所と短所、未経験からのなり方をご紹介します。


大航海時代には、多くの船乗りが栄養不足に苦しめられた。


海上で長期間仕事をする船乗りにとって、

食事は気力と体力を維持するために非常に重要なんだ。


飲食店で働く調理士が、その経験を生かして転職できる海の職業「司厨士」

今回は、現役司厨士のリアルな意見と、その仕事と魅力に迫って行こう。


(⬇︎動画で見られる場合はコチラ)

<目次>

①海のコックとは

②調理士と比較!!司厨士の長所・短所

③司厨士に聞く未経験からのなり方

 

1. 海のコックとは


長期間海上で働く船乗りは、コンビニや飲食店に気軽にいけないため、

日々の食事を楽しみにしている人が多い。


日によっては揺れる船内で、計画的に食材の管理をしながら、

美味しいご飯を作る料理のプロ、それが司厨士だ。


朝昼晩の食事の提供や食材管理・買い出し・調理場の後片付けなど、

大勢の船員が食べる食材を長期間の航海を見越して仕入れる必要がある。


料理の味はもちろん、栄養バランスを考えながら

食材の管理・調理をする力が求められる。

 

▼船内のスケジュール ※船の種類や船員数で変動あり


4~5時    朝食の調理


5~8時    休憩


8時~10時  昼食の調理


10~14時  休憩


14~16時  夕食の調理


16~20時  片付け


20時~    自由時間

 

自由時間は他の船員と同じように、ゲームや動画を楽しんだり、

電波が届かない場所では読書や映画観賞、魚釣りなどをしている。


年間休日が140日を超える場合もあり、超過した分の日数は

買い取ってもらえるなど、高待遇なのも魅力的だ。

 

2. 調理士と比較!!司厨士の長所・短所


陸上の調理士と司厨士を比較してみよう。


①年収


平均年収で比較すると、陸の調理士の平均年収は300~400万円。

一方、今回調査した司厨士の平均年収は500~600万円だ。


飲食店の経営に比べ、客の入り具合に影響されない分、

安定性が高いと言えるよな。


②休み


連休が取りにくい飲食業界だが、司厨士は休みも比較的多く、

1ヶ月前後の連休を取ることができる。


その間に、資格の勉強や趣味、旅行、家族との時間も確保することができる。


反対に仕事のサイクルが決まっているため、正月でも休めないこともある。

長期間、船上で生活するため家族や恋人とすぐに会えないなどデメリットもある。


③職場環境


海上が職場なので、食材の調達や管理をより計画的に行う必要がある。

また波で揺れる船の調理は慣れるまで苦労しそうだ。


一方、職場までの通勤時間は徒歩0分。

色々な港に入港するので、その土地ならではの食材を調理できる。


また、調理は全て自分で仕切ることが出来るぞ。

 

3. 司厨士に聞く未経験からのなり方


続いては現役司厨士に仕事の実態を突撃インタビューだ。


Q.司厨士になるきっかけを教えて下さい。

元々飲食店で働いていましたが、店が閉店になり、就職先を探していた時、

ネットで司厨士という仕事を知ったことがキッカケですね。


Q.司厨士のなり方を教えて下さい。

調理師であれば、すぐ乗船できる会社と船舶料理士の資格が求める会社があります。

自分の条件の合う会社に連絡したり、海事局に登録すれば会社側から連絡が来ます。

 

司厨士の乗船経験が1年を超えると、国家資格の船舶料理士が受験できます。


Q.司厨士に向いている人はどのような人だと思いますか。

船内で長期間働くことになるので、船酔いなど環境に適用できる人、

周りに気を遣える人が向いていると思います。


Q.司厨士のやりがいについて教えて下さい。

船は閉鎖的な空間で行動も制限されるので、生活の一番の楽しみは食事です。

料理を美味しいと言われた瞬間はやりがいですね。

 

<船員の方>


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