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進化する船!未来の船舶とは?

更新日:2022年8月31日

 世界最新鋭の船をご紹介。既に実用化が進んでいるものや潜在的な技術、未来の船舶の姿を明らかにします。


目次

1.最新の船の特徴

2.今後の船舶を変える潜在技術

3.未来の船舶まとめ


 

1.最新の船の特徴

 世界では船舶の最新鋭化が進んでおります。キーワードは『クリーン化』『リアルタイムモニタリング』『自動化』。


1) クリーン化   IMO排ガス規制や生物多様性問題など、海運業界を取り巻く環境問題に対応するため、

 環境負荷を減らす技術開発・導入が進んでいます。


 ・排ガス減少   LNGを燃料として使用する船や、排ガスをフィルトレートするスクラバーを導入した船

  が増加しています。対応が進んでいる。

 

 ・生物多様性保護   生物多様性保護に向け、バラスト水内の微生物殺菌設備導入が進みました。


 ・LNGを燃料とした船舶   LNGを燃料とすることで、排ガス中の硫黄酸化物と粒子状物質の排出をほぼなくすこ

  とが可能な上、重油より約30%多くCO2を削減可能です。日本郵船はすでに欧州で運

  用しているLNG燃料船に加え日本での運航を、商船三井はLNG燃料タグボートの運用

  を開始しました(日本郵船・商船三井)

2)リアルタイムモニタリング   IoTにより、船体・タンク・貨物の状態をリアルタイムで管理する技術の開発が進んで

 います。人の目では気づけ無い変化や異常を、音波や温度の変化によっていち早く検知

 し、問題が顕在化する前に検知することができます。


  これにより、メンテナンス頻度や箇所が最適化され、事故・トラブルの頻度も大きく減

 少することが見込まれます。  ・エンジンなどの船体状況の把握。トラブルの早期発見(OKI・NTT DATA)  ・船舶やエンジンデータを収集・解析し、運航の効率化に適用(日本郵船)

3)自動化  未来の船舶として注目されているのは、自動航行船です。


  車の自動運転同様、なんでも自動化出来るわけではなく、まずは限られた短い距離のみ

 の運航や、運転の一部を徐々にAIなどが担うようになることが期待されます。自動化の現

 状を具体例とともに見てみましょう。


 ・遠隔航行:遠隔地から船舶航行する技術(Microsoft/JRCS・MTI/日本郵船)  ・航行支援:衝突の直前対処の課題解決(富士通)  ・航行自動化:自動航行コンテナ船5隻を2019年8月に運行開始。オランダ国内か、ロッ

  テルダム・アントワープ間航行など、短い・限定された航路での運航を予定(Port Liner)


 


2.今後の船舶を変える潜在技術


・AI/IoT  自動航行や船体管理に活用されています。今後AI/IoT技術が進展するに連れ、船舶関連業

 務の負荷が軽減するでしょう。


・ブロックチェーン  ブロックチェーンによる船舶管理情報が蓄積・共有され、船舶管理精度が向上する可能性

 があります。


・VR/AR  AR/VRを用いた遠隔操船、メンテナンスが可能となる可能性があります。


・太陽光エネルギー/風力  排ガス削減に向け、クリーンエネルギーの利用が進む可能性があります。


・ドローン  センサー機能を持ったドローンが船舶と共に航行することで、対向船舶の位置や波の状況

 などが船舶に共有されるようになる可能性がある。


・塗料  塗料の発達により、はがれにくさ・固着生物の付着防止効果の改善が期待されます。


 

3.未来の船舶

 未来にはどんな船が運航しているのでしょうか。潜在的応用技術から、未来船を想像してみましょう。


・自動航行: 航行の単純部分は自動化される。緊急時は遠隔操船も可能。 ・航行支援: ドローンや衛星による状況把握、航路最適化が行われる。        廃船計画や物資の補給計画なども自動で管理される ・荷役  : 船舶・港の荷役設備の自動化により、荷役が自動化する。 ・定修  : IoT・AIにより故障や事故は未然に防がれ、船齢が伸びる。 ・燃料  : 太陽光や風力などのクリーンエネルギーが動力源となる。        これに伴い、有害な排ガスはほぼ0となる。 ・大型化 : 運河改築や、物流コスト低減のため、船舶の大型化が進む。 ・生物保護: 塗料・バラスト水処理技術の発達により、生物保護が進む。

 

まとめ

①最新船舶  『クリーン化』『リアルタイムモニタリング』『自動化』がキーワード。


②船を変える潜在技術  IT技術、エネルギー革命、塗料の発展が船のあり方を変える可能性の大きい技術と考えら

 れます。


③未来の船  自動化・長寿化・大型化・環境保護などが進む可能性が高いです。無駄な修理や事故が減

 少し、地球環境に優しく、運航効率が非常に高い船舶事業の実現が期待されます。




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