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「自動車専用船」の仕事と向き不向き

更新日:2022年10月9日


こんにちは、アニキ船長です。

今回は働く船シリーズ『自動車専用船』


自動車専用船は、多くの車を国内外に運んでいる産業の大黒柱だ。

輸送する貨物は、乗用車やバス、トラックだけでなく、電車などを輸送することもあるぞ。


今回は、自動車専用船の仕事と性能を解説し、そこで働く現役船員に突撃インタビューだ。

それでは早速みていきましょう(⬇︎動画で見られる場合はコチラ)

<目次>

 ①RoRo船とは

 ②RoRo船の仕事

 ③RoRo船員として働くとは

 

1.自動車専用船とは


自動車専用船は、一言で言うなら、海に浮かぶ巨大なガレージ


船内は立体駐車場のように何層にも区切られ、

内航船だと約1000台、外航船だと8000台以上の車を積載可能だ。



基本的にサイズは大きく、全長200mを超え

マンション12階の高さに匹敵するものもあるぞ。


自動車専用船は、自動車のみを運ぶPCCと、

他の貨物も一緒に運ぶカー・バンク・キャリアの2種類がある。



荷役時は、船体に搭載したスロープを通って、

車が次々に自走して船内に積み込まれる。


船の側面を平らにすることで、多くの車を積めるようにしているが

その分、風の影響を受けやすいぞ


また、船自体に高さがあるのに加え、自動車はサイズの割に重量が軽く、

浮力で船の重心が高くなってしまうので、操船には技術と慣れが必要なんだ


自動車専用船は、比較的居住スペースが広いのでデッキでランニングしたり、

船内にはトレーニングルーム付いていたりと、1つの建物のような船だぞ。


 

2.自動車専用船の仕事


アニキ船長 「それでは、自動車専用船で働く船乗りに突撃インタビューだ。」

      「自動車専用船の仕事について教えてください。」


船員Aさん 「私は甲板部(こうはんぶ)で働いていますので、主な仕事は、

       航海当直やバラスト水の調整などですね。」


      「自動車の積み込みは専門の会社が車間距離10センチ間隔でびっしりと積み

       込みます。自動車を積み込む荷役チームは『ギャング』と呼ばれていて、

       そのスピードとハンドルテクニックは職人技ですよ。


アニキ船長 「自動車を積み込みは、技術と経験を積んだ専門の会社が行うんですね。

       他の船とは違う、自動車専用船特有の職場環境はありますか?」


船員Aさん 「自動車専用船は、揺れに弱く、船酔いする人には辛いかもしれません。

       機関士は居住区からエンジンルームが遠く、アラーム対応が大変です。


アニキ船長 「自動車専用船はサイズが大きいですから、船内にはエレベーターがあると聞  

       いたことがあります。外航船と内航船では休暇に違いはありますか?


船員Aさん 「外航船の場合だと、6ヶ月乗船の、3ヶ月休暇というサイクルです。」

      「内航船だと、3か月乗船、1ヵ月休暇というサイクルになっていますね。」


アニキ船長 「なるほど、外航船の場合、世界の様々な国を訪れることができる分、

       長期間の乗船となるわけですね。」


 

3.船乗りになったきっかけ


アニキ船長 「ここからは、船員さん自身についての質問してみましょう。」

      「この船で働くようになったキッカケを教えてください。」


船員Bさん 「特に、船にこだわりはなく、船乗りになりたくて、

       入社した船会社が、自動車専用船を運航していたからです。


アニキ船長 「働く中で、やりがいや楽しみはありますか?」


船員Bさん 「私は外航の不定期船で働いているのですが、

       世界中の港で色々な体験ができるのが楽しいですね。

      「反対に、どこに行くかわからないというのは短所でもあります。」

      「電子海図でかなり楽になりましたが、一昔前まで海図管理が大変でした。」


アニキ船長 「仕事の中で、ヒヤリとしたエピソードや体験談を聞かせてください。」


船員Bさん 「一回の航海が長旅なので、港が混雑していて、食料や飲料水がなくなりかけ 

       た時はヒヤヒヤしました。」


アニキ船長 「現場の体験談、とても参考になります。」

      「インタビューは以上です。本日はありがとうございました。」


 

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