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海運×ブロックチェーンの現状と将来像

更新日:2022年8月28日

海運業界における、ブロックチェーン(BC)の活用事例・将来予想をご紹介します。

【目次】

 ①BCとその活用例

 ②海運✕BCの活用例・企業紹介

 ③今後のBC活用の流れ


 


1.BCとその活用例

 ①BCとは

  ブロックチェーンは、「ブロック」と呼ばれるデータの単位を生成し、鎖(チェーン)

  のように連結していくことによりデータを保管するデータベースです。構造上、データ

  を改竄することが難しく、ビットコインなどの仮想通貨やその他金融業など、データの

  信頼性が求められる領域での活用が進んでいます。


 ②BCで何が出来るようになるのか

  海運✕ブロックチェーンの話に入る前に、現在ブロックチェーンがどのように活用され

  ているか、私達の身近な例を見てみましょう。

  ・通貨

   BCで最初に連想するのは仮想通貨ではないでしょうか。BCには、改ざんが難しい信

   頼性の高い情報トレース機能があります。実在性を感じにくい仮想通貨に、その信頼

   性を担保しているのがBCです。


  ・商品・食料の安全性確認

   自動で移動・取引履歴が残る性質を活用し、商品・食料品の追跡機能を高める事がで

   きます。


  ・個人情報・著作権の保護

   ブロックに証明書の役割をもたせることで、個人情報や著作権などの保護に活用でき

   ます。


  ・在庫管理

   BCを用いて、コンビニやスーパーの在庫を管理し、それを製品生産調整に活用する

   ことで、最適工場オペレーションを実現する。


  ・契約書

   自動契約・スマートコントラクトへの活用が期待されます


 


2.海運✕BCの活用例・企業紹介

 実際に海運業界にどのように活用されているのか、例を挙げて見てみましょう。

 ・物流プラットフォーム

  BCを使った、コンテナ国際物流プラットフォームの運営(Tradelens、NTT DATA)

 

 ・サプライチェーン管理

  サプライチェーンの可視化、そのリスクの管理(ICIX、Modum)

 

 ・貨物追跡

  BCを使った、サプライチェーン全体に渡る貨物追跡、トレーサビリティの改善

 (ShipChain)

 

 ・書類業務

  BCを活用することで、情報管理・連携が用意となり、通関や書類業務が効率化・コス

  ト削減できます(Palnapia)

 

 ・港

  港湾エリア・オペレーションのデジタル管理(ロッテルダム港・バレンシア港)

 

 ・船舶登録

  BCを利用した船舶登録ツール開発が進んでいます。これにより船舶登録が容易になる

  ことが期待されます(Lloyd’s Register)


 


3.今後のBC活用の流れ

 今後の予測と業務への影響可能性を見てみましょう。

 ・書類業務

  BCを活用することで、情報管理・連携が容易となり、通関や書類業務が自動化・簡略

  化される。これにより海運事務・書類関連の仕事の省人化が進む。

 

 ・スマートコントラクトの普及

  BCを用いた契約締結作業の簡略化・自動化。経歴詐称ができなくなり、より社員・船

  員の信頼度がより正確に判断出来るようになる。評価の高い自在の需要・給与は上がり

  ることになるが、その逆も然り。

  

 ・ファクタリングの普及

  BCによる人材評価システムが普及することで、保険会社・銀行による信頼値を基にし

  たファクタリングが普及する。

 

 ・船舶管理

  BCによる船舶管理情報が、あらゆる港で共有され、船舶登録・入/出港業務、インスペ

  クションの効率が上昇する。


 ・保険

  船会社・船舶の航行実績が、より保険料に反映されやすくなる。


 

まとめ・結論

①BCとその活用例

 コンテナ物流プラットフォーム構築や貨物追跡、書類業務効率化でBC活用が進んでい

 る。


②海運✕BCの活用

 物流会社とシステム会社がコンソーシアムを構築し、BCを活用したプラットフォームの

 構築を行う流れと、スタートアップがサプライチェーンの改善やトレーサビリティ分野

 で、BCを活用する流れがある。


③海運✕BCの今後

 単純業務の自動化や、最適化が進むことで、業務の手間が削減される反面、省人化により

 必要な労働力が減少する。貨物・船舶・人材の登録がBCを通して行われ、物流効率が上

 昇することが期待される。




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