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海運×ドローンの現状と将来像

更新日:2022年8月28日

海運業界における、ドローンの活用事例・将来予想をご紹介します。

【目次】

 ①ドローンとその活用例

 ②海運✕ドローンの活用例・企業紹介

 ③今後のドローン活用の流れ


 


1.ドローンとその活用例

 ①ドローンとは

  ドローンとは「小型無人操縦機体」です。基本飛行能力を持つものが主流ですが、水中

  や地上を進むものも存在し、その機能・活動領域は拡大しています。


  現在は、人が行けないエリアの調査や趣味としての利用がメインですが、土木現場や荷

物配達など応用範囲が広がっています。



 ②主なドローンメーカー

  現在ドローンの世界市場規模は急速に成長しています。ドローンの活用範囲は広く、趣

  味から、商用・軍用に至りますが、製造会社はDJIの一人勝ちの状況です。

   ・1位:DJI@中国 *ドローン世界シェアの約70%を占めると言われています

   ・2位:Parrot@フランス 

   ・3位:3D Robotics@アメリカ



 ③ドローンで何が出来るようになるのか

  現在ドローンがどのように活用されているか、私達の身近な例を見てみましょう。

  ・趣味   :趣味としてのドローン利用。操作自体や撮影を楽しむもの。

  ・飛行調査 :災害地の調査や大型設備の点検、混雑状況のリアルタイム観測。

  ・水中調査 :水中映像の撮影や魚群の発見、水中事故調査。

  ・軍事利用 :空中からの偵察や攻撃など用途は多様。賛否両論が分かれる分野です。

  ・配達   :飛行型ドローンや陸上移動型ドローンによる配達。医薬品の緊急配送

         や、離島などの遠隔地への輸送などにもニーズあり。

  ・農業   :農薬・肥料の散布

  ・建築   :工事現場撮影・測量。遠隔地からの住宅見学

  ・広告   :ドローンを用いた広告

  ・安全   :不法侵入者の監視

   

 


2.海運✕ドローンの活用例・企業紹介

 実際に海運業界にどのように活用されているのか、例を挙げて見てみましょう。

 ・船への物資供給

  ドローンを使った船への物資供給が検討されています(Maersk、Airbus)

 ・船体管理

  飛行ドローンによる船体検査・メンテナンスへのドローン活用(商船三井)

 ・造船

  ドローンを用いた、工事進捗管理・部品配置管理(ブイキューブ)  

 ・水中事故調査

  ドローンを用いた水中事故の損害調査(損保ジャパン)

 ・海中調査

  水中ドローンを用いた、水質・海中・船底調査(Sofar Ocean Technologies)

 ・養殖/鳥獣被害対策

  水中ドローンを用いた、給餌・害鳥対策(炎重工)


 


3.今後のドローン活用の流れ

 今後の予測と業務への影響可能性を見てみましょう。

 ・自動航行   :自動航行に必要な視察・データ収集 

 ・航海     :海洋/天候情報のリアルタイム観測と、それを用いた最適航路算出

 ・船体管理   :ドローンによる船の状態調査、簡単な修理業、塗装の実施

 ・検船     :ドローン・ARを用いた、遠隔検船の実現

 ・物資運搬   :陸・ドローンによる船体間の物資輸送の一般化

 ・海難救護   :ドロ-ンを用いた、救命胴衣・水・食料などの輸送

 ・環境     :流出貨物・油や、洋上ゴミの回収

 ・漁業     :ドローンを用いた、昆布や魚介類の捕獲



 

まとめ・結論

①海運✕ドローンの現状

 海運へのドローン活用は未だ検証段階であるが、物資輸送や画像撮影などから適用が始ま

 っている。いずれ船舶の自動航行が実現する段階に来る場合には、ドローンによる洋上・

 海中情報の収集とその統合データを活用した運行計画の作成が行われるようになることが

 よそうされる。


②海運✕ドローンの活用例・企業紹介

 現在、一般販売されているドローンを活用した、船体・海中調査・物資輸送への活用が、

 海運会社(+システム会社)により検討されている。試験運用と改善のサイクルを回す段

 階であるため、現場のある船会社・海運物流会社が主導となって、ドローンの適用が進む

 ものと思われる。


③ドローン活用の流れ

 ドローンの活用領域は拡大の一途を辿る。運送・検査・養殖などへの活用が普及する他、

 環境保全(ゴミや流出した油)の回収などでもドローン活用が期待される。

 他方、海洋・海中ドローンの普及により、船体との接触事故や故障ドローンの回収問題等

 の新たな課題も発生してくることが予想される。




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