【貨物を止めるな!】離島航路船の見事に計算された1週間

はじめに


こんにちは、アニキ船長です。

今回の紹介する船は離島航路で雑貨を運ぶ貨物船。


この記事を最後まで見て、「離島航路雑貨船」の特殊な仕事サイクルと

船員の船内生活を理解しよう。


(⬇︎動画で見られる場合はコチラ)

<目次>

 ①離島航路雑貨船の仕事

 ②離島航路雑貨船の一週間

 ③現役船員インタビュー

1. 離島航路雑貨船の仕事


離島航路雑貨船は、その名の通り、本土から離れた島に、

食料品生活物資を輸送する船だ。


島国日本には、小さいものも含めると7,000近くの島があり、

このうち254島で、人が生活している。


その島独特の良さや名産品がある一方で、

自動車や飛行機では行くことができない島も多く、


物資の運搬や移動の手段が限られているため、生活には海上輸送が必要不可欠だ。

そんな時に活躍するのが離島航路雑貨船。


離島航路雑貨船は、その土地で手に入らない生活物資や、Amazonなどの宅配、

食料品、電柱、家電、建築資材など様々な貨物を取り扱っている。


離島で暮らす人々の豊かな生活を支える重要な役割を担っており、

もし、運航が止まろうものなら、島民が待ち侘びている貨物が届くことなく、

最悪生活に支障をきたしてしまうこともある、無くてはならない船なんだ。


しかし人口減少の影響で採算が取れなくなったり、

船の老朽化で航路が廃止になるなどの問題も発生しており、

離島航路の継続は1つの課題となっているぞ。


一回で複数の島を経由することもあるため、船員の働き方は、

一般的な4時間交代の航海当直と違い、一度の睡眠時間や休憩は、

短時間で複数回という場合もある。


働き方が特殊なため、一般的な貨物船とは違う仕事サイクル・業務内容の船なんだ。

2. 離島航路雑貨船の1週間


それでは、気になる離島航路雑貨船の1週間を覗いてみよう。

月曜日

8時30分   自宅から出勤。

        今日の天気は午後から少し荒れそうだ。気を引き締めて業務に当たろう。


        離島航路船では、一般的な貨物船の働き方と違い、

        一度の航海が終わると、自宅に帰ることができる船が多い。


9時      着替えなどの身支度を済ませ、荷役の開始。


        荷役する貨物は食料品から生活雑貨まで様々。

        貨物を積んだコンテナが船内に次々と運ばれていく。


17時     荷役終了

        

        この船では、3つの港に貨物を輸送するため、

        貨物を間違えないように管理しなければならない。


        21時30分の出港まで休憩や出発準備、メンテナンスなどを行う。


        予報通り、風が出てきたが貨物の到着を心待ちにする島の人々のため、

        多少の風でも航行しなければ。


21時30分  出港


        「雨が強くなってきたな。漂流物や高波に注意しよう」


        最初の島までの航行時間は6時間程。当直は3時間の2交代制で行う。

        この3時間の間で非番の船員は仮眠、休憩を取る。


火曜日

午前3時    まだあたりは真っ暗だが、そろそろ島に到着しそうなので

        スタンバイを始める。


3時30分   入港完了


        荷役時間は約1時間30分。荷役当直は船長の仕事だ。


5時      荷役終了 次の港に出港


        あたりはだんだん明るくなってきた。

        航海時間は2時間、同じ島だが少し離れた違う港に向かう。

        この時は一名当直だ。


7時      港に到着 荷役開始


8時      荷役終了 次の島へ出港


        と言っても、航海時間は1時間30分と目的地は近い。


9時30分   入港 荷役開始


        これで積んできた貨物はすべて輸送出来た。


        離島航路が島の人々の生活を支えている。

        その実感がこの仕事のやりがいだ。


10時30分  本土に向け出港


        航行時間は7時間30分、三直制で航路先の見張り・操船を行う。

        帰りには天気も良くなったが離島航路は荒れやすいので気は抜けない。


18時     無事、港に到着。片付けを行い解散。


水曜日

8時30分   港に集合、月曜日同様業務にあたる。

離島航路雑貨船の働き方は月曜、水曜、金曜出勤の夜21時30分出航。

日曜日決まって休みだ。


月に一度、金、土、日。または日、月、火の三連休制度あり、

年末年始、GW、お盆、祝日など社内カレンダーに決められた長期休暇もある。


ほぼ毎日、家に帰れる仕事で休みの予定も決まっているため、

家族や友達と予定を合わせやすいというのはかなり魅力的だ。


長期乗船・長期休暇の貨物船が合わないという人は、

この船が向いているかもしれない。

3. 現役船員インタビュー


ここからは離島航路雑貨船で働く現役船員に詳しい仕事内容をインタビューだ。


Q.離島航路雑貨船で働くようになったきっかけを教えてください。

今の船は自分が転職先を探してる時に、一度、船に挨拶に行って、

ヘルプでどうしても1航海だけ乗って欲しいと頼まれて、乗船したのがきっかけですね。


結局、居心地良くてそのまま就職しました。


Q.離島航路雑貨船で働く「やりがい」を教えてください。

生まれ育ったのが離島で、小さい頃から船が身近な環境で生活していました。

船の物流がいかに大事かを身をもって感じていましたね。


離島の発展と恩返しがしたかったので、離島航路を自分から選びました。


Q.離島航路雑貨船で働く長所・短所を教えてください。

離島で生活する人の役に立てると実感できることは長所です。

短所は南西諸島は時化や台風が多いですが、ギリギリのところでも運航します。


また、1日4つの港に行くなど入出港の回数が多く、睡眠時間が不規則なので、

寝たり起きたり。すぐに寝付けない人にはきついかもしれませんね。


あと、同じ島への貨物輸送がほとんどなので、操船が単調になりやすいです。

あえて短所は多く言いましたが、それを上回るぐらいやりがいがありますよ。


Q.離島航路を航行する際に気を付けている事や注意すべき事はありますか。

気象が変わりやすいので、天気は常に気にしてます。

雨が多いので、流木などの漂流物には注意が必要です。


また、大型船の航路を横切るので、左右同時に挟まれたりした時は、

ドキドキです。


Q.これから船乗りを目指す方に向けてメッセージをお願いします。

初めて自分で船を曲げた時、初めて自分でエンジンをかけた時、

初めての離着岸、夜のワッチで星を見た時、水平線の朝日と夕日、

この感動をぜひ味わって欲しいです。


ありがとうございました。

まとめ


①離島航路雑貨船は、本土から離れた島々に物資を届ける船


②台風や時化などが多く、操船や見張りにはより一層の注意が必要


③離島で暮らす人々の生活を支えるやりがいを感じられる職場

<船員の方>


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