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海運×IoTの現状と将来像

最終更新: 7月5日

海運業界における、IoTの活用事例・将来予想をご紹介します。

【目次】

 ①IoTと海運業界への影響

 ②海運✕IoTの活用例・企業紹介

 ③今後のIoT活用の流れ



1.IoTと海運業界への影響

 ①IoTとは

  IoTとは、Things(モノ)をInternetとつなぐことで、センサーやスマホなどのデバイスか

  ら情報が取得・ネット上で共有され、解析・分析された情報を基に、環境・状況判断を

  行ったり、物やサービスを最適化することができます。

  (企業・個人情報が知らないうちに蓄積・分析されるという怖さもあります。しかし、

   これからも企業・個人情報の保護との折り合いの付け方を模索しながら、IoTは世界

   で開発・応用されていくでしょう)


 ②IoTで何が出来るようになるのか

  ・家庭:テレビ・エアコンなどをスマホで操作したり、ドア開閉を遠隔で行える

  ・健康:センサー付きの医療器具の活用やウェアラブル端末による健康状態の管理

  ・交通:バスや電車、駐車場、トイレのリアルタイム情報を知ることができる

  ・農業:作物の生育状況管理、水やりや施肥の自動化

  ・都市:鉄橋の状態や、水害を検知するマンホール、ゴミ箱の蓄積状態の管理


 ③海運業界への影響

  イメージしやすいのが船舶の状態、貨物配送状態や在庫状況のリアルタイム管理です。

  倉庫管理では在庫・作業状態をリアルタイムで把握したり、不法侵入を察知することが

  可能となり、配送荷物の状況もリアルタイムで把握できる様になりました。



2.海運✕IoTの活用例・企業紹介

 実際に海運業界にどのように活用されているのか、例を挙げて見てみましょう。

 ・航行   :船の位置のリアルタイム把握、天候などを加味した最適航路の提示

        (ウェザーニュース・日本郵船・商船三井など)


 ・船体管理 :エンジンやタンクなどの船体状況の把握。トラブルの早期発見

        (日本郵船、OKI・NTT DATAなど)


 ・監視   :衛星を使った船舶監視システムによる違反船の拿捕(Spireなど)


 ・港    :港湾エリア・オペレーションのデジタル管理。天候や水位の予測

        (ロッテルダム港は、IBMと共にデジタル・トランスフォーメーションを

進めています)。


 ・貨物   :貨物・コンテナ位置のリアルタイム把握・物流最適化。書類手続き・連絡

        のスムーズ化(Tradelens、Octopi、Searatesなど)


 ・造船   :造船部品の管理、ドローンによる現場管理、3Dプリンターを用いた、

        船舶部品の製造(Serverworks)



3.今後のIoT活用の流れ

 今後の海運業界におけるIoT活用の流れを見てみましょう。

  ・遠隔/自動航行   

   離れた場所からの船舶管理・自動航行が期待されます。

  

  ・航海最適化

   波、天候、港の混雑状況を反映し、航行ルートが最適化されることで、物流効率化が

   見込まれます。


・造船

   船舶、部品と接続したIoTにより、メーカーに運用情報が蓄積され、商品の改善・開

   発に活用されることが見込まれます。


・事故/トラブル予防

   船体・貨物の異常をすばやく検知し、問題が大きくなる前に対処がしやすくなりま

   す。船の衝突や火災・漏洩事故が減り、メンテナンスのタイミングや修理の強弱の付

   け方など、データに基づいた判断が可能となるでしょう。


  ・健全化

   取締が強化され、犯罪率が低下するにつれ、海賊・違法行為の発見が容易となる。船

   員の監視も用意となり、ドラックや定期検査のさぼりの検知も容易となる。


  ・造船の容易化

   3Dプリンター活躍の場が増え、造船の効率化・省力化が見込まれる。


  ・貿易業務省力化 

   貿易業務が自動化し、省人化が進む。

まとめ・結論

①造船や航行等、様々な領域でIoTが活用されている。現在はモニタリングの役割が主流。


②システム会社・船会社・スタートアップがそれぞれの視点で海運✕IoTに取り組んでい

 る。海運というレガシー産業にある非効率・煩雑業務の改善が期待される。


③単純業務の自動化や、最適化が進むことで、業務の手間が削減される反面、省人化により

 必要な労働力が減少することが予想される。


写真: https://www.photo-ac.com/



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