【流出注意】LNG船の超特殊構造、船内生活は意外と〇〇

はじめに


こんにちは、アニキ船長です。

今回紹介する船は、独特なタンクを持ち、液化天然ガス輸送を通じて、

私たちの生活を支える「LNG船」だ。


この記事を最後まで見て、マニアックなLNG船の世界と、

そこで働く船乗りの仕事を理解しよう。

(⬇︎動画で見られる場合はコチラ)

<目次>

 ①LNG船とは

 ②LNG船の構造

 ③LNGの1日

LNG船とは


LNG(Liquefied Natural Gas)とは、油田や炭田から出るメタンエタンなどの

軽い炭化水素を主成分とするガスで、


私たちが家で使うガスや電気の主原料などとして活用されている。


近年、LNGはCO2排出量が少ないクリーンエネルギーとして注目が集まっており、

LNGを主燃料とする船が開発されるなど、LNG需要は増加傾向だ。


化石燃料が少ない日本にとって、LNGの長期安定的な確保は国家戦略級に重要で、

液化された天然ガスを大量に海上輸送できるLNG船は、その要だ。


天然ガスは冷却されると液化し、大幅に容積が減るため、

船で大量輸送する際は液体にして運ぶ。


積地の設備で超低温に冷やすことで液化し、同じく超低温に保つことができる

船のタンクに積み込むことで、液体のまま海上輸送しているぞ。


逆に揚げ地には、LNGを天然ガスに戻すLNG受入基地があるんだ。


LNGは原油よりずっと比重が小さいため、積載重量に比べ、船を大型化する必要がある。

7万トン級のLNG船が15万トン級のオイルタンカーとほぼ同じ大きさになるんだ。

LNG船の構造


船の構造だが、LNGを貯蔵するタンクは、-162℃の低温に耐えられるよう

ステンレスやニッケル鋼など低温に強い材料で構成され、外側は断熱材で包まれているぞ。


しかし、いくら断熱材で包まれているとはいえ、

外気の影響で貨物の一部が自然に気化する事は避けられない。


そこで、タンク内で気化したガスを、船の推進エネルギーとして活用したり、

万が一の時にLNGの流れを止める緊急遮断装置など、多様な技術が搭載されているんだ。


タンクの形も独特で面白く、船体から独立した球形タンクで、

蒸発ガスや溶接箇所が少ないことから、品質管理が容易な「モス方式」。


タンク内部が薄く、しわがあるステンレス鋼”メンブレン”で覆うことで、

低温を保ち、ガスの膨張を吸収する「メンブレン方式」。

 

甲板を広く活用できる、「自立角型タンク式」などがあるぞ。


無理やり液化、高密度にされた天然ガスは、

気体に戻ろうと外に圧力を発生させるため、タンクの強度保持には工夫が必要だ。


タンクそのものを頑丈にしたり、逆に伸縮性を持たせることで

ガスの膨張を受け止める工夫がなされているぞ。

LNG船の1日


ここからは、外航LNG船 機関士の1日を覗いてみよう。

7時15分  起床


       今日も1日航海の日だ。


       LNG船は出入港が少なく航海距離が長いので、

       比較的ゆっくりとした船内生活を送れる。


       しかし寄港先が限られているので、同じ港の往復を

       半年以上続けていると、さすがに飽きてくる。


       運動などで気分転換することが結構重要だ。


       だが、仕事で色んな国に行ってみたいという

       当初の目標は叶えられているので、悪くない。


7時30分  朝食


       外航航路なので、食料の管理が難しい中、

       毎日おいしい食事作ってくれる司厨長には頭が上がらない。


       飯が何よりの楽しみだ。


7時50分  朝会議


       今日行う作業を全員と共有する。


       甲板部と機関部で役割が分かれているが、同じ船を管理している仲間なので

       密な情報共有やコミュニケーションは大切だ。


8時     M0チェック、整備作業開始


       船には、夜間、無人運転が可能なモノもあるが、

       最大24時間までしか継続できない。


       そのため毎朝チェックリストを使って、24時間ごとに運転状態を確認する

       M0チェックがルールで決められている。


       チェックは乗組員で手分けして行い、最終的には責任者が

       すべてのチェックリストに目を通して完了だ。


10時    休憩


       お茶しながら、上司に仕事の進捗状況を報告する。


    上司 「エンジンルームは問題なかったか?」

    部下 「機器の異常はありません」


10時30分 整備作業再開


       エンジンルームは騒音が激しいので耳栓は必須アイテムだ。

       LNG船特有の仕事内容はボイラプラントの暖機、冷機作業。


       ドックに入るとLNG船はかなり忙しいが、普段の整備点検、

       メンテナンスの重要性は変わらない。


12時    昼食


      「腹ごしらえをして午後の業務も頑張るぞ!」


13時    整備作業再開


       LNG船は、ディーゼル船と違い、大きな整備作業が少ないため、

       技術的な部分が疎かになってしまいがちだ。


       船乗りとして力を身に付けていくために、

       自分で学んで行く意識が大切だと感じる。


15時    休憩


       午前同様、お茶しながら、上司に進捗状況を報告する。

       何気ない会話の中にも、仕事のノウハウが詰まっていることがあるので、

       とても勉強になる。


15時30分 整備作業再開 または 予備品の在庫管理


       外航船は港へ立ち寄る機会が少ないので、足りない部品や道具は、

       都度チェックして、まとめて補充しなければならない。


       手元にあるもので工夫し、対応することもあるが、

       上手く対応できた時の達成感は、この上ない。


17時    作業終了


       今日の作業を振り返る。


       ニアミスチェックを行い、1日の反省を行う。

       これも安全運行には欠かせない工程だ。


       注意すべき点や、ドックに入った時に見ておくべき部分など、

       忘れないように書置きしておかなければ。


17時45分 入浴


       船乗りにとって水は貴重な物資。使い過ぎには注意。


18時    夕飯


       ここで待ちに待った晩御飯。


      「今日のご飯はなんだろう」と想像を巡らせながら、食堂に向かう。

       今日はステーキだ。


19~21時  書類作業を行う


22時    機関室の見回り


       この船は一般的な機関当直と違い、

       M0運転制なので、夜間は監視警報装置が機器の監視を行う。


       機関室の見回りは当直日のみで、3日に1回のサイクルだ。

 

22時30分 自由時間


       同僚や上司とお酒を飲んだり、DVDで映画鑑賞・ゲームをして過ごす。


0時15分  就寝


       今日も、大きなトラブルなく、1日が無事に終わった。

       日々の確認や、乗組員の連携の賜物だ。

外航LNG船の乗下船サイクルは航路が長いこともあり、

かなりのロングスパンだ。


6ヶ月乗船の時もあれば、8ヶ月乗船なんてこともある。

乗船した期間に応じて休暇は2~3ヶ月とかなり長い。


ちなみに今回インタビューを行なった外航船機関士の方の

お給料は600〜800万円という結果だったぞ。


職場環境や仕事サイクル・お給料を吟味した上で、

働く船・役職を選択する必要があるな。

まとめ


①LNG船は、ガスや電気などの生活インフラを支える天然ガスを運ぶ


超低温で液化した可燃物を運ぶ船だけに、一般貨物船とは異なる工夫がされている


③外航船の場合は、長期間乗船で比較的ゆっくりした船内生活という職場環境

<船員の方>


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